老視・ピントのお話

2022/08/16

メガネ・コンタクト 老視

t f B! P L
昔は遠くも近くもよく見えたのに...という声をよく耳にします。
多くの場合は、加齢による調節力の低下、老視(老眼ともいいます。)です。
今回は、そんな老視、老眼についてお話したいと思います。


・老視と調節力

人間には『調節力』といって、眼内のレンズ(水晶体)の厚さを変え、近くの物に焦点を合わそうとする力があります。
子供の頃は調節力が強く、近くにピントを寄せて楽々と教科書を読んでいました。しかし、加齢で調節力は徐々に低下し、手元までピントが寄せられなくなります。この状態を老視といい、また手元を見ようと眼を凝らすほど、どんどん眼の疲れが溜まってきます。


個人差や、左右差もありますが、遠視の方は普段から調節を働かせて物を見ており、
40歳を過ぎた頃から急に近くが見えにくくなる計算になります。
一方、近視の方にも老視は訪れますが、もともとピントが近いため、初めは感じにくいかもしれません。


・老視の検査は?
MR-6000(TOMEY社)
当院の遠視・近視・乱視の度数などを測定する機械です。

写真の機械で測定した度数を参考に、遠くと近くを見た時の視力をそれぞれ検査します。
また、診察で老視以外の原因を除外することも大切です。



・治療

適切なメガネやコンタクトレンズで、調節力の不足を補ってあげれば見え方の改善が期待できます。

老眼鏡に抵抗を感じる患者さんが多いですが、(眼が良かった方は特に)
その後加齢でさらに調節力が低下し、必要なメガネの度数が強くなってから使用し始めると、ふらつき、肩こりなどが起こり、とても大変そうな方が沢山いらっしゃいます。
そのため、早めの段階で弱めの度数から徐々に練習して慣れていくことをお勧めします。


その他、眼の疲れ(眼精疲労)そのものに対しては、
点眼治療(シアノコバラミン点眼、調節麻痺点眼)や、サプリメント等が提案出来ます。こちらもご興味の方がいらっしゃれば是非当院にご相談ください。

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